ドッグフードと愛犬

以前姪っ子と手巻き寿司の話を書いたが、彼女に匹敵するひたむきさを見つけた。
それはドッグフードを食べている愛犬である。
どこかで見た事があると思ってはいたのだが、今日何気なくドッグフードを食べているところを見て思い出した。
我が家の愛犬はもう10年生きている。人間で言えば60歳くらいらしい。
その還暦祝いとでも言おうか、この間黒川温泉へ連れて行った。
これは我が家の母親が本当の還暦なのでそれに便乗する形で愛犬も連れて旅行する事にした。
温泉地にペットは難しいかなと思ったが、意外とペットのための宿泊施設というものもあり、多少割高ではあるが愛犬も一緒にとまることができた。
そしてせっかくなので旅館が用意してくれるという犬用のケーキをドッグフード以外で初めてあげてみた。
そのときの彼の反応はとても慎重なものだった。
わたしたちとケーキを交互に見比べてこれは僕が食べていいの?たべていいの?と目で訴えてきて、
いいよといってあげると
それでも慎重になめたり、くわえたり、はこんだり、また持ってきたり
というのを5分も繰りかえしていただろうか、彼の唾液によってだらだらになったケーキは食べるというよりも、なめるという感じで終わってしまった。
彼にとって食べるという事は喜びとか楽しみとかその前に生きる事だ。
本能的に目の前に食べ物があれば、それが自分にとって必要なものか不必要なものかを判断する能力とそのすべを持って生まれてくる。
人間は相当長い時間をかけないと自分で食べ物を得るという段階へはいけない。
何が書きたかったかよく分からなくなってきたけれど、最初に書いた姪っ子のひたむきさと愛犬の姿がよく似ていたのは
それはすなわち生物の本能というところだろう。